臨床心理士のやりがい、魅力

臨床心理士は、人の心理を扱う現場における実例に根ざし、より専門的な業務を行うための資格です。

現代は「こころの時代」と言われることがあるように、複雑化する社会情勢の中で精神面に強いダメージを受けている人が多くいます。

そうした現場において、臨床心理士は実際の精神の疾病を取り扱う現場での経験を活かし、より専門的に業務を遂行していくという仕事です。

臨床心理士という資格そのものは民間資格として取り扱われていますが、実際に心理の現場において高度な経験があることが取得の条件になっています。

日本は欧米諸国と比べて心理面での医療の発達が遅れてきたといわれていますが、この臨床心理士という資格は心理系の高度資格として運用されていながら国家資格としての位置づけを得られずに来た、ということがそれを証明しています。

もっとも平成27年度からは「公認心理師」という心理系の国家資格が誕生しており、今後は臨床心理ととともに公認心理師が現場において多く見られることになるのではないか、と予想されています。

しかし臨床心理士資格は高度な心理系の学問を修了するとともに、実際の現場経験が必要になる資格であることから、今後も重要な精神系の資格として機能をしていくことでしょう。

臨床心理士になるための方法

日本において臨床心理士の認定を受けている人は、2016年時点で約3万人となっています。
臨床心理士資格は何か試験を受験してそれに合格すれば免許が発行されるというものではなく、事前に一定の要件を満たした人が申請することにより協会から認定されるという認定資格です。

また臨床心理士は更新が必要な資格であり、取得後も5年毎に更新をしていかなければならないことになっています。

そうした条件から、通常の民間資格のように趣味や家庭での使用のために受験するという人はまずおらず、実際に精神病棟や介護・福祉施設で勤務をしながら取得をするというケースが大半になっているのです。

臨床心理士となるためには、まずは事前に協会の定める大学などの専門的な学校に入学をする必要があります。

このときに必要になる専攻科目は指定大学院までとなっており、少なくとも修士課程までは受けていることが条件になるでしょう。

その他にも臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了するとういう方法もありますが、実際には修士課程が必要となっている医師免許を取得している人からの申請が目立ちます。

医師免許を取得している場合には、その後心理臨床の経験が2年以上あることにより、受験要件を満たすことが可能です。

臨床心理士としての認定を受けることにより、定期的な研修会に参加できるなど、より深く精神医療に関わることができるようになります。