脳に何らかの障害を抱える、知的障害者

読み書き会話や計算が出来ず、自分の気持ちを伝える事が出来ない、感情のコントロールが難しく、自身の理性を制御できないなど、脳に何らかの障害を持ち、通常の日常生活を送ることが難しいとされている方を、知的障害者と呼びます。
知的障害者は、軽度であれば重度であれ、程度の違いはあれど、日常生活を送る際に何らかの困難を抱えている方が多く、親御さんや施設のサポートの下、日常生活を送っているという方が少なくありません。

もちろん、自身で生活を送り、1人で自立していると言う知的障害者の方も居ます。
ですが、誰しもがそうした形を取れている訳ではなく、重度な知的障害者の方の場合は特に、日常生活における全ての行為が難しいため、施設などでサポートを受けながら生活しているという方も少なくありません。

知的障害者の方の歴史

そんな知的障害者の方の為の施設ですが、最初からたくさんあったという事は無く、元々は1つの学校からスタートしたことがきっかけです。
元々日本国内で、知的障害者の専門施設が作られたのは、1891年、石井亮一氏による滝乃川学園とされています。

滝乃川学園は元々、家庭的や経済的に恵まれず、普通教育を受けられないような女学生を対象に教育を行い、自立させる事を目的とした、孤女学院創設がきっかけとなり生まれました。
この孤女学院において、たまたま知的障害を持っていた女学生がいたことをきっかけに、知的障害児の教育に目覚め、後に、孤女学院の名前を改め、1896年、日本初の知的障害者施設、滝乃川学園が誕生するのです。

その後、知的障害者の教育、知的障害者が自立生活を送れるための訓練を行なえる施設として確立し、1900年には、知的障害を持つ児童の就学義務が免除されたにも関わらず、熱心に指導を続けて行きました。
その結果、専門教育を受けた知的障害者が、卒業後に自立をしやすくなり、中には、通常の学生とほとんど変わらないような状態にまで回復したというケースも少なくありません。
このような児童研究があったからこそ、今の福祉施設の形が受け継がれていると言えるでしょう。

公的支援によって指導内容は充実

近年では、公的支援の形が取られるようになり、知的障害者でも、特別学級などの形で、様々な自立支援を受けられる場所が増えています。
指導内容も充実し、正に、滝乃川学園の歴史が、受け継がれ続けて居るといえるでしょう。
早い段階でこうした施設に入れた場合、軽度な知的障害であれば、症状が改善するという事も少なくありません。
特別で専門的な知識を持ち接することで、障害者の方も、自立できるケースは、決して少なく無いと言えるでしょう。