福祉の仕事の魅力

「福祉」への考え方が変わってきている

福祉というと、やっぱり肉体労働で精神的にもきつくて……という印象がありますよね。
実際に福祉の現場を通して、苦しい面はたくさんあると思います。
けれど、そういった負の考え方ではなく、また違った視点から福祉というものに触れることで、とても魅力的な仕事だということを感じていただけるのではないでしょうか。
そして実際にそうした別の視点から福祉を捉え、素晴らしい仕事だと感じている人が増えています。

もちろん、介護において体力面でも精神面でも疲れることが多いのは確かですが、その先を考えると、いろいろな考えを実践することができるクリエイティブ要素の高い仕事なのです。
介護をしていて、要介護者の方と気持ちがなかなか通じ合わないことがありますが、毎日顔を合わせていると、少しずつお互いの距離が縮まっていき、ふとしたことをきっかけに相手が自分を信頼してくれるようになる。
この瞬間は本当にかけがえのないものだと思います。

また、介護においては食事や入浴介助のほかに、リハビリを兼ねてさまざまな遊びを取り入れていきますが、今日はこうしたことをやってみよう、明日はこんなことにチャレンジしてもらおうといろいろなことを試してみて、結果それが要介護者の「自分で生活する」ことにつながれば、とても大きな喜びとなって返ってくるんですね。

さまざまな面でバランスを取ることも重要

前述したような、福祉の魅力を見出しながら仕事をしていくことは、要介護者のご家族の理解も必要になります。
よかれと思っていろいろなレクレーションやイベントを企画しても、それがこちら側のエゴだと思われてしまうこともありますので、どうしてこういうイベントを行うのか、それが要介護者にとってどのような利益につながるのかということを明確にした上で開催する、ということは必須です。
けれど、福祉をする側が仕事に魅力を感じて業務に取り組むことは、福祉がどれだけ明るく楽しい仕事であるかをアピールすることにとても重要だと考えます。

介護士は現在も深刻な人員不足の問題を抱えており、これは今後さらに悪化していくといわれています。
多くの人に福祉への興味を持っていただき、福祉に魅力を感じてもらうには、まず福祉はいわゆる「3K」だけの仕事ではないということを理解していただくことから始まると思うのです。
福祉とクリエイティブ要素はつながりにくいと感じている方は、ぜひ一度福祉の現場を気軽に見てみてほしいと思います。
介護の仕事は、ただ排泄介助や入浴介助をするだけではなく、人と人とのつながりです。
それを考えただけでも、福祉という仕事がどれだけ魅力的なものかお分かりいただけるのではないでしょうか。